小鹿野の安田屋「わらじカツ丼」
これが、知る人ぞ知る小鹿野安田屋(本店)の、わらじカツ丼です。十数年前、秩父在住の友から聞き、初めて食べました。小鹿野市街の裏通りにある小さな店を、ようやく見つけ中に入る。普通のカツ丼がでてきたら困ると思い、「わらじカツ丼ください」と注文。今は、安田屋通ですから、「カツ丼」と言うだけです。手書きのメニューが店内の壁に一枚はってあって、メニューは「大人800円。子ども用700円」これだけですので。
初めて食べた時は、夏の暑い日でしたが、クーラーはなく、「ハエ取りリボン」が天井から吊り下がっているのに、「え~ッ!まだあるんだ」いたく感動した。ドンブリの蓋を開くと、ワラジ大の豚カツが二枚重なっている。カツを食べながら下のご飯も食べたい、いったいどうやって食べるんだ?常連風なお客さんを見てみると、蓋に上の写真のように一枚取り置き、食べていた。
玉子でとじたり、玉ねぎを入れたりは、一切無し。カツを甘じょっぱい汁に浸しただけ。肉が薄目なのは、ケチっているのではなく噛み切りやすいと、考えられた結果だと思う。見た目ボリュームがありますが、あっさりとした味で、ぺろりと完食。女性で小食の方は、カツ一枚の「子ども用」がいいかも。※ウンチクですが、一枚は酒のツマミで、残りの一枚はメシとして食べるのが、通の食べ方だそうです。
昨日2月21日(月)に食べに行った時は、「横浜から3時間かけて来る」と言う人に会いました。「横浜なら美味しい店が一杯あるでしょう」と言葉に、「この素朴な味が食べたくて来る」のだそうです。店内の客が私を含め4人だけだったのを見て「不景気なのかな。前は並んで待って食べたのに」とも言っていました。
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