砂鉄川のヤマメが釣れない(or 「永遠の嘘をついてくれ」)

5月1日。愛車ジムニーに一杯の荷物を詰め込み、渓流釣りの道具もちゃっかり積んだ。「東北道」を直走り、岩手県一関市を目指した。福島の高速道路は、以前より修復されていた。前回ほとんどなんでもなかった宮城そして岩手の高速道路が、ガタガタに破壊されていて、4月7日の地震の規模の大きさを知らされた。

北上川水系・「砂鉄川」でヤマメを釣るつもりだった・・・

 

【八角蓮の葉】この見たことも聞いたことも無い野草がある、「バッキャの婆ちゃん」宅から、春爛漫の東北のヤマメつりに出かけた。

 

上州屋一関店】です。ヤマメのエサのブドウ虫を買いました。大きな釣具店で、さまざまなつり具で盛りだくさんの店です。今回のあまりにも「大きすぎる災害」。その災害以前は、関東地方であれ程探してもなかったシマノ小船・800の両軸リールも置いてあった。品揃えバツグンの上州屋。

正面の玄関を入ると、ほんの一部だけで営業していました。春爛漫ですので、渓流関係の釣り具はそろっていますが、レジ近くの小さなコーナーだけで営業していた。あとは「ブルーシートに囲まれた世界」があるのみ。そして図書館のような静けさの中、店員さんが無言でテキパキと働いていました。

災害復興の中、ヤマメを釣るとしたら「砂鉄川」しかない?

  • 須川温泉越え秋田県側の皆瀬川or成瀬川?高い山はまだ雪で白い。きっと水量は半端でない。そして余震でも起きたら一発で、どうなるか怖い!
  • ヤマメ釣り師憧れの気仙川。陸前高田を目指し気仙川支流矢作川を見て、釣って帰る。気仙川本流までは行かない。そんな釣り行も考えたが・・・ムリ。
  • 三陸のメチャクチャにされた町から、海へ流れ出る川での釣りはあり得ない。

東関東の太平洋側を中心に、日本中が緊急事態。そんな中、埼玉のお気軽(?)ヤマメ釣り師が、「砂鉄川しかない!」と出かけたわけです。

苦しくなってきて、帰った妻の実家・一関

途中の道路、陥没部分多数。葬式の案内の多さ。そして畑・田んぼを無言で耕す人々。なんだか、だんだん苦しくなって来ました。せめて写真ぐらい、せめて私の釣りの師匠・尊敬する「伊藤稔名人の薬局」ぐらいデジカメで、と思ったのですがムリ。

砂鉄川をみて、「なんだ釣り人いるじゃん。こんなにも、みんな釣りを楽しんでいるジャン」(ヤマメ釣りの一番良い季節ですから)何度か自分に言い聞かせたのですが、所沢ナンバーのジムニ―のB級ヤマメ釣り名人。苦しくなってしまいました。アユタイツに着替え、竿を出す気分になれませんでした。本当に息苦しくなって呼吸困難(大袈裟)?

宮城県登米(とよま)町、「割烹清川」の極上鰻1尾ゲット?

【上の画像】東北最大の川「北上川」の下流です。どう見ても日本の川ではない。中国の「黄河」かロシアの「アムール川」だ。どっからどう、竿を出せばいいのでしょうか?岸からアユ竿10メートルを出しても、単なるツマ楊枝。相手にされない流れです。

この大河にさまざまな魚、サケ、サクラマス、アユさまざまな魚が上ったり、下ったりするのです。三陸の海にも栄養タップリの山の恵を、もたらし続けている川です。その豊漁も、もたらしたりしてくれる反面。「アイオン台風&キャサリン台風」で、多くの人々の命も生活も飲み込んで行った川です。※川の所為ではないんです。川は何時だって「川の流れのままに」ですから、人の力を超えて身を任せるしかないのでしょうか?

「この水量。昨日の雨と雪解けで、こんなに多いんですよね?」と、割烹清川の店員さんに聞いてみました。

「いつもこんなものだと思います。そうだよね?」、「こんなもんだよね」と二人の店員さんに、あっさり言われてしまいました。

宮城県登米(とよま)町・20代受け継がれてきた鰻店「清川」紹介

【鰻の清川・釣り券販売のノボリ】ヤマメを諦め義弟に身を任せ、昼食に出かけた。北上川の堤から見下ろした割烹清川です。岩手の「バッキャの婆ちゃん」と同じように、草むしりをし野菜を育てていらっしゃるもう一人の「バッキャの婆ちゃん」がいました。※画像右の真ん中で腰をかがめている方です。

 

妻の弟。うなぎ重の「並1900円」と、うなぎ重「上2300円」の違いを、店員さんに聞き迷わず「うなぎ重、上2300円」を注文。※太っ腹です。

【割烹清川の極上鰻】美味しかった!いままで食べた鰻の中で、ピカイチ、一押し、絶品、一番旨かった!創業290年。現在のご主人で20代目。A級うなぎ食い名人が言うのですから、間違いありません。※生まれは埼玉県浦和市。育ちは太田窪。知る人ぞ知る鰻名店目白押しの街で育ちました。初めて鰻を食べたの小島屋でした。

登米町(もしもの話は無いのでしょうが)この災害が無かったら、人ひとで大賑わいだったはず。街中が「明治のかおり」であふれかえる春を、みんなでみんなで、もっともっと多くの人で満喫したい街でした。

さらに一言

YouTubeで聞いた「永遠の嘘をついてくれ」。関係あるのか、ないのか分かりませんが、この歌が気になるのです。「吉田拓郎&中島みゆき:永遠の嘘をついてくれ (つま恋2006)」。忙しい人、暇な人。若い人、お年を召した方。心が苦しい人、お気軽な人。興味があったら聞いてみてください。

吉田拓郎&中島みゆき:永遠の嘘をついてくれ (つま恋2006)

http://www.youtube.com/watch?v=O9Bsp72aUbM&feature=related

最後になんて言えばいいのでしょうか。言葉が見つかりません・・・。

コメント

  1. 大塚こんた より:

    釣りキチ先生へ

    こんばんは

    >三陸のメチャクチャにされた町から、海へ流れ出る川での釣りはあり得ない

    川と流域の人々の暮らしがあって初めて、我々(一緒にしてスイマセン)のような、余暇釣り人がその恩恵で楽しませてもらっているんだなぁと、感じます。

    雑感まで・・。

    では また

    • B級釣り名人 より:

      こんたさんへ

      いつもちゃんと、「釣りキチ先生の釣りブログ」
      読んでいただき、ありがとうござします。

      時には調子に乗り、半分酒飲みながら書いているブログです。
      でも、
      釣りの楽しさが知ってもらえば&釣りに関心の無い人でも
      「この食べ物は何だ?」と、見てもらえればと、
      そんな気持ちで書いています。

      これからも、末永く「(私も含め)、釣りキチ先生ファン」
      ソコノトコロ、ヨロシク(矢沢永吉?)

      夜8:00。もう寝る時間ですね。
      では、また「コメント」よろしく(更新する励みになっています)。

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