京急大津のイシモチ・ボート釣りのポイントと釣り方紹介

　　　【２０１１、３月のイシモチ】

京急大津と言えばアジ。そのアジに対抗できる魚が居ます。イシモチ（シログチ）です。このイシモチが釣りたくて長野県から釣りに来る人も居るほどです。塩焼き、フライ、ムニエルそして粕漬け、味噌漬け、更にこれからの季節ツミレにして鍋物で食べても美味しい！大津のイシモチいつ頃から釣れるのか？何処に居るのか？大津のイシモチのボート釣り。あれやこれや紹介します。

大津のイシモチ、いつ頃からいつ頃まで釣れるのか？

　　　【２０１１、４月の釣果】　　　　　　　【２０１１、１０月の海苔棚】

一般的には冬の釣り物とされていますが、気まぐれな魚です。大ざっぱに言うと、イシモチが回ってきたとき・・・（うん？）。年によっても違いますが、以下が一応の目安。

• １０月頃から釣れ出して～４月頃まで釣れる。
• 大津に「海苔棚」の設置が始まると、「イシモチの時季が来た！」と思います。そして４月海苔棚が撤去される頃、イシモチもどこかに去ってしまう。※イシモチが釣れる時季は、海苔棚がある時。これがかなり確かかも。
• 石田ボートのホームページの「仕立て船年間の予定」でも１０月～４月。

イシモチはどんな所で釣れるのか？

　　　　【大津のイシモチ・ポイント】

　砂泥地です。根（岩礁地帯）には居ません。根と根の間の底が平らな場所を回遊している。水深は２０m～３５m程の深さ。大津のアジは、冬になるにつれ根から離れ深場に移動する。水深３０m程の同じ平場でアジとイシモチが釣れる。大津の最高の釣りシーズンです！

イシモチの仕掛けと釣り方（仕掛けはアジと同じ？）

　　【アジのビシ仕掛け】　　　　　　　　　　　【アジの胴突き仕掛け】

• 【アジのビシ仕掛け】。アミコマセを詰めて、付けエサはオキアミです。なんだアジ釣りじゃないか。そうなんです。アジ釣りと全く同じ仕掛けで、イシモチが釣れます。
• 【胴突き仕掛け】。アジとイシモチの両方狙いなら付けエサは、オキアミ。イシモチ専門に狙うのなら胴突きの針は２本にして、エサは青イソメを丸ごと付ける。※イソメは頭の固いところをチョンがけ。
• アジと同じようだが、「サビキ仕掛け」にイシモチはこない！

イシモチ釣りの基本は、胴突き仕掛けで青イソメを付けて釣るようです（マキ餌もつかわない）。しかし大津のボートでのイシモチは、マキ餌を使った方が確実に良く釣れる。そしてビシ仕掛けのオキアミのエサにも、よく喰いついて来る。それが大津のイシモチです。

イシモチ釣り３原則、「底狙い・合わせない・誘う」

　　　【アジ狙いだったのにイシモチ】

1. 【底狙い】。胴突き仕掛けは、オモリ（３０号）がわずかに底を切った常態か、底に着いたり離れたりの状態。
2. 【合わせない】。いわゆる「ビックリ合わせ」をしない。イシモチは「向こう合せ」。特に青イソメを丸ごと１尾を針につけた時は、しっかり針掛かりしたのを確認してからリールを巻けばよい。
3. 【誘う】。ボートの揺れに任せた置き竿の誘いでよい。ベタ凪の日は、たまに竿を持ち「スー」と１m程仕掛けを上げて誘う。置き竿を「スー」と上げた途端や、ボートが大きく揺れたとき、「ゴン、ゴン、ゴン」と言うイシモチ独特の強い引きで掛かってくることが、しばしばある。

広く釣りたいときは、胴付き仕掛けに青イソを付けスピニングで投げて釣る手もある。ボート上から遠投し、オモリを底まで着けて待つ。糸がたるむんだら、少し巻取り糸を張り直す。リールを少し巻いては止め巻いては止めを繰り返しすと、誘いも兼ねて広く探れる。イシモチが掛かると、竿先が「クン！クン！」と激しく動く。リールを巻いて「ゴン、ゴン、ゴン」と言う魚信がならば、イシモチだ。

イシモチに飲み込まれた針と＆血抜きについて

• 【飲み込まれた針】。イシモチは、しばしば針を飲み込んでしまう。指を口に入れてとってもよいが、イシモチの口には細かな歯が付いている。ペンチで取ったほうが無難。
• 【血抜き】。キッチンバサミ（orナイフ）で、ノド元を切って血抜きをする。※知りませんでした。イシモチは、今まで血抜きしたことがなかった。味が格段に違うそうなので、これからはイシモチも血抜きします。

最後に一言二言

• 「ゴン、ゴン、ゴン」と言うイシモチの引き、好きです。３０㎝を越える大物になると、何者が釣れたんだ！と言う感じです。
• 「グウー！グウー！」とよく鳴きます。それでグチ（愚痴）だそうです。
• 一押しのお勧め調理方はムニエル。三枚におろし塩とコショウをして粉をつける。フライパンにバター（マーガリン）をしき、狐色に焼き上げる。フランス料理、白み魚のメインディッシュです。