ロープだらけの大津の海・アンカーリング方法紹介

   【ワカメ棚】                    【海苔棚】

冬でもアジの釣れる大津の海。海苔棚やワカメ棚が設置され、それでアジが寄って来ます。ありがたい海苔棚ですが、海中はその「棚」を固定するロープが、いたる所に張り巡らされている。どこにアンカーリングすれば、いいのでしょうか。今回はそんな話です。海中のロープに引っ掛って、回収できない。そうならないための豆知識です。

海苔棚の海中でのロープの張り方を覚えておこう!

   【上からみた図】

青い線が、海中に沈んでいるロープです。水面に見えているロープより、かなり遠くまで水中で張られ、海苔棚が動かない様に固定されています。縦横何本も水中に入っています。「安全地帯」は、どこなのか?海苔棚と海苔棚の「間の上下」の場所です。ここが、アンカーを安心して下ろせる場所です。根があって根がかりはありえるが、ロープ掛かりはありません。

水面に見えている海苔棚からかなり離れていると思える所まで、海中にはロープが張られています。アンカーを上げてみて「重い!石田ボートのアンカー重すぎ!」と文句を言わないで下さい。自分の所為で、ロープに引っ掛ってしまったのです。力一杯引くと少し動くけど、それ以上は動かない。これが「ロープ掛かり」です。水中のロープの近く、魚も寄る場所なので絶妙に狙う人も居ます。(私、怖くて出来ません)

水中のロープを利用した究極のアンカーリング!

最近は見かけなくなってしまったが、大津の海を知り尽くした名人。行くといつもこの方が居た。ほとんど毎日、大津で釣りをしていた方です。初めてこの方法を見たとき、ビックリでした。ボートから伸びたアンカーロープ、普通は45度程の角度で水中に張っているのですが、角度がない。海苔棚に係留したみたいな感じ。でも係留していない。この方、海苔棚に係留もしますが、多少外れたポイントを釣りたい時もあるみたいです。そんな時、この方法を使う。

  • 四隅から斜め横に入っているロープの水面から5m程下の所に、自分のボートのロープを引っ掛けて固定する。
  • 海面に見えている海苔棚のロープに係留しているわけではない。
  • 海苔棚の作業船の動きも熟知しています。作業のジャマにならない位置に固定している。
  • しかも、アジの通り道狙いのポイントです。※大津の究極のつり名人です。

最近見かけない白髪のつり名人・・・

小川丸】。大津の海でよく見かけます。黄色い船で目立ちます。仕立て船を中心に営業しています。それが理由か分かりませんが手漕ぎボートを借りる人は、ほとんど居ない。その小川丸の常連さんです。自分でボートを引っ張って、大津港から一人静かに出て行く。この方を見て色々学びました。

  • 大津の海で急に吹き出す南風の怖さ。いつもこの方の動きに注目。風が吹き出し、この方がアンカーを上げだすと、私もすかさずアンカーを上げ、避難態勢に入る。
  • 海苔棚のどこに係留したらいいのか、自分もいいし作業をするプロの方にもおジャマにならない方法。
  • 竿を3本出して、もう1本投げ竿を出してアナゴやイシモチを狙う方法。
  • 冬のアジが寄るポイント当等。

「アジが釣れない」と皆がぼやく中でも、必ずアジを大漁に釣ります。ほぼ、毎日大津のボート釣りに来ていると聞きましたが、プッツリと姿が見えなくなりました。もっと見て、学びたいのですが・・・。

コメント

  1. HEPPO より:

    白髪の釣り名人。
    もう少し詳しくお聞きしたいと思っていたところでした。
    素晴らしいお話をご披露頂いて有難うございますm(_ _)m。

    釣りキチ先生は名人の薫陶を受けておられるんですね。
    納得です!(^_^)

    安全地帯と危険地帯、とても解りやすくて参考になります。
    安全に、かつ人に迷惑をかけずに、みんなで末長く大津の海を
    楽しんでいきたいですね!

    • B級釣り名人 より:

      Heppoさんへ

      冬の大津の定番、海苔棚。
      有りがたいアジを寄せてくれる漁礁です。

      設置作業から始まって、ほぼ毎日の様に作業をする。
      ゆるんだロープを張りなおしたり、引っ掛ったゴミを除去したり、
      海苔の収穫以外に色々手を掛けて育てている。

      その近くで、遊びでウロチョロしている手漕ぎボート。
      はっきり言ってジャマです(漁師になったつもり)。

      ほとんどの海苔を養殖している方、係留しても
      ジャマな位置じゃない限り黙認して、作業をしておられます。
      「どう、何が釣れる?」なんて聞いてくれる方もいます。

      「海は誰の物でもない!」とか、「どこで釣ろうと俺の勝ってだろ!」
      そんな身勝手な釣り人が居ると、「係留厳禁!海苔棚の何百メートル以内つり禁止!」
      とか、「大津の海は、海苔棚の張る時季は禁漁!」なんてなったら大変です。

       同感です、大津の海をみんなで末永く楽しみたい釣り氏より

  2. ブライアン より:

    そうそう、そうなんですよ(汗)

    はじめて海苔棚に遭遇した時なんですが、どこにアンカーを下ろせばいいのか本当に悩みました。

    これも経験なんでしょうけど、なかなか難しいですね(^_^;)

    • B級釣り名人 より:

      ブライアンへ

      本当に、大津の海苔棚の水中ロープジャマです。
      上の海苔棚だけあって他のロープが無ければいいのにと思う。
      でもこれでは海苔棚が何処かへ流れていってしまう。
      水中にロープがあるから、魚も集まる。※有りがたいロープです。

      このロープとお友達になるが、大津の冬の海釣りの基礎ですネ。

       ロープがあるお陰様で多くの恩恵を受けている釣り師より

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