「金子みすゞ」と大羽イワシの巻
釣り師として、衝撃だった「金子みすゞ」の詩。それは「大漁」です。頭の中が180度、ひっくり返った出来事でした。こんな詩を書く人は、なんなんだと思った。
金子みすゞの詩「大漁」
朝燒小燒だ
大漁だ
大羽鰮の
大漁だ。濱は祭りの
やうだけど
海のなかでは
何萬の
鰮のとむらひ
するだらう。「金子みすゞ記念館」より
最後の一言がショックでした。「海の中では 何万の 鰯の弔い するだろう」と、いう言葉です。
26歳で他界した童謡詩人
何歳の時の写真でしょうか。乙女チックで、可愛くて賢そうです。いつでもどこでも見るのは、この写真だけ。たった一枚の写真なのかな?釣りとは、全くまったく離れそうだが、もう一つだけ天才少女の作品を紹介です。
金子みすゞの詩「不思議」
私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。私は不思議でたまらない、
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。私は不思議でたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。「金子みすゞ記念館」より
不思議なことだらけ、です。大津のアジは釣りたいし、神流川のヤマメだって釣りたい。でも、ヘラブナ釣りには全く興味が無い。おお、ちょっぴり釣りの世界に戻ってきたぞ。
最後に一言二言・・・
- ヤマメとメバル、住む所は川と海と違います。でも、どちらも春を告げる魚です。
- 「みんな違って、みんないい」の世界だ。
- ヤマメの塩焼き、旨しです。メバルの煮付け、これまた旨しです。
ではでは、今度は海釣りです。三浦半島京急大津へ、いざ出陣です・・・・。
先生!お久しぶりです。
私もこの詩が好きです。
金子みすずはクジラ漁で有名な場所で育ったそうです。
クジラ漁では、腹の中に子供のクジラがいるときがあるそうです。
金子みすずの育ったところでは子供クジラのためにお墓があるそうです。育った環境がそうさせたのか、金子みすずがそう考えたのかわかりませんが、やっぱり命を頂くことに感謝しなくてはなりませんね。
ヨーヨ。へ
金子みすゞの内容で、初めて頂いたコメント。
嬉しいです。ちゃんと見てくれる人も居るんだァ。
>クジラ漁では、腹の中に子供のクジラがいるときがあるそうです。
>金子みすずの育ったところでは子供クジラのためにお墓があるそうです。
へえ、そうなんだ。なんか凄い話ですね。
いつか行ってみたい「金子みすゞ記念館」(山口県だァ、遠いな)です。
うれしうれしのコメント、可愛い「芋うと」にもよろしくお伝え下さい。
「芋うと」の隠れファンのB級釣り師より
「大漁」は、自然数の風景だ。
自然数の風景だ。[絵本][もろはのつるぎ]で・・・